□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月15日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ラニーニャ現象は予想よりも長期化、上海ゴム相場安でも下げ渋る産地相場 =================================== <上海ゴム主導で調整売りが続く> JPX天然ゴム先物相場は、年初の1㎏=238.80円から2月22日には265.20円まで上昇して昨年3月23日以来の高値を更新したものの、足元では240円台前半までコアレンジを切り下げる展開になっている。2月は産地相場の急伸を手掛かりに期近限月主導で大きく値位置を切り上げていたが、ロシアのウクライナ侵攻後は地合が不安定化し、調整売りを進める動きが目立つ。 特に上海ゴム先物相場の地合い悪化は顕著であり、2月11日の1トン=1万4,805元をピークに、足元では1万3,000元台前半まで値下がりしている。2月下旬の段階では1万4,000元の節目割れに抵抗を見せていたが、現状ではその1万4,000元水準が逆に抵抗線になっており、昨年9月27日以来の安値を更新する展開になっている。… … …(記事全文3,935文字)