□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月11日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ウクライナの穀物作付け期が迫る、鉱物資源とは異なる穀物供給のリスク =================================== <急騰一服も高値を維持する穀物相場> シカゴ穀物相場は、ロシアのウクライナ侵攻を受けての急伸地合が一服したものの、高値水準での取引が続いている。CBOT小麦先物相場は、ウクライナ危機が本格化する前は1Bu=800セント水準での取引になっていたが、その後は連日のようにストップ高張り付きとなり、3月8日高値は1,363.50セントに達した。ただ、あまりの上昇ペースの速さからその後は利食い売りが膨らみ、足元では1,060セント台まで値下がりしている。高値からは300セント幅の急落地合になるが、それでも2月中旬までと比較すると300セント幅の値上がり状態は維持している。 概ね他の穀物相場も同様の値動きであり、CBOTトウモロコシ先物相場は650セント水準から3月4日には782.75セントまで値上がりしていたが、足元では750セント台まで軟化している。CBOT大豆先物相場は1,500セント台後半から3月9日には1,734.00セントまで値上がりしたが、足元では1,680セント台での取引になっている。… … …(記事全文3,963文字)