□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月9日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米国がロシア産原油を禁輸、バイデン政権が国民の痛み軽減のために考えていること =================================== <バイデン政権がロシア産原油の禁輸措置を発動> バイデン米政権は、ロシア産原油の禁輸措置に踏み切った。既に国際決済ネットワークSWIFTからのロシア排除などの金融制裁でロシア産原油を市場から排除する動きが強くなっているが、より直接的にロシア産の原油、天然ガス、石炭の輸入を禁止する大統領令にバイデン大統領が署名し、即日発効した。 ウクライナ戦線が激化する中、米政府内では比較的早い段階でロシア産原油の禁輸措置の必要性は指摘されていた。ロシアの戦費を断つのであれば、原油の禁輸措置が最も効果的であることは間違いなく、実際に主要7か国(G7)の中でもカナダはいち早く禁輸措置を決定していた。… … …(記事全文4,254文字)