□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月3日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 原油相場高騰の論理、「脱炭素」と「脱ロシア」を同時に実現する答え見つからず =================================== <止まらない原油価格の高騰> 原油相場の高騰が止まらない。NYMEX原油先物相場は3月1日の取引で1バレル=100ドルの節目を完全に上抜いたが、翌2日には110ドル、3日は115ドルと、パニック的とも言える急伸地合が形成されている。 ウクライナ情勢の緊迫化で各国の対ロシア経済制裁を先取する形で値上がりが進んでいたが、実際にロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日には一時100.54ドルまで急伸したものの、25日終値では91.59ドルまで逆に値下がりしていた。短期的な材料出尽くし感もあり、持ち高調整の動きが活発化した結果である。… … …(記事全文4,339文字)