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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

南米の穀物生産見通し悪化に歯止めかからず、穀物相場は8カ月ぶり高値圏へ

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月10日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  南米の穀物生産見通し悪化に歯止めかからず、穀物相場は8カ月ぶり高値圏へ =================================== <南米産の生産高見通しが一段と悪化> シカゴ穀物相場の高騰が止まらない。南半球の南米の天候不順が続いており、生産高見通しに対する下方修正圧力の織り込みが止まらないためだ。異常気象ラニーニャ現象は世界各地で天候不順をもたらしており、日本でも例年と比べて厳しい寒さが報告されており、北極圏の寒波の活動が活発化しており、ウクライナ情勢の緊迫化でロシア産エネルギー供給不安が高まっているにもかかわらず、強気の需要環境が世界各地の天然ガス価格高騰を促している。このラニーニャ現象は、南米でホット・アンド・ドライ(高温乾燥)傾向をもたらしているが、何度か天候不順のピークアウト観測が浮上しながらも、未だに農産物生産環境にどの程度のダメージを与えるのか、大きな不確実性を抱えた状態になっている。 南米産も受粉期を終えて収穫期に向かえば、概ね天候リスクの織り込みは終了する。その意味では長期的な相場テーマとは言い難い。2月24~25日には米農務省(USDA)のアウトルック・フォーラム(展望会議)が開催され、3月になればマーケットの関心も南米産の供給動向から北米の作付け環境にシフトしよう。ただ、足元では南米産の生産高見通しの急激な変化への対応を求められており、最悪の状況を想定したリスクの織り込みが続いている。
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