□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月8日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴムは緩やかな上昇地合が続く、産地ではウインタリングの報告始まる =================================== <上海ゴム相場の底固さを再確認> JPX天然ゴムRSS先物相場は、年初の1㎏=238.80円から1月19日に253.10円まで値上がりした後、28日の232.00円まで急反落したが、足元では250円の節目水準まで切り返す展開になっている。上海ゴム先物相場が1月31日~2月4日まで1週間にわたって春節の連休を迎える直前に急落したが、連休明け後は安値修正の動きが強く、それと連動する形でJPXゴム相場も地合を引き締めている。 上海ゴム相場は、年初から1月下旬にかけて、1トン=1万5,000元の節目を巡る攻防になっていた。急伸する程のエネルギーはなかったが、中国経済に対する信頼感の回復、原油など他のコモディティ相場の堅調地合を手掛かりに、コアレンジを切り上げていた。しかし、春節の連休前は突然に急落地合に転じており、1月28日安値は1万3,860元に達していた。何か明確な相場テーマが存在すれば分かり易かったが、実際にはベンダーも後付けの市況解説にさえ困るような投機色の強い値動きだった。… … …(記事全文3,223文字)