□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月7日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FRBのタカ派傾斜でもテーパー・タントラム発生せず、金相場は高値圏を維持 =================================== <金融引き締めの議論加速も高止まり> COMEX金先物相場は、年初の1オンス=1,830.10ドルから1月25日の1,854.20ドルまで上昇したが、その後は1月28日の1,780.60ドルまで急反落し、足元では改めて1,810ドル台まで切り返す不安定な値動きになっている。200日移動平均線(1,806ドル)を割り込むと買い圧力が強まるも、一方で本格的な上昇トレンドの形成にまでは至らない展開が続いている。 トレンドとしてみれば、昨年は3月と8月の二度にわたって1,700ドル台を割り込む場面がみられたが、今年は1,700ドル台後半でも値ごろ買いが入る地合になっていることはポジティブである。下値は着実に切り上がっており、1,800ドル台は通常の価格水準として受け入れられている。一方で、1月の上昇局面では1,900ドル、その前にある昨年11月高値1,879.50ドルを上抜くには至らず、いわゆる三角保合相場が形成された状態が続いている。… … …(記事全文3,463文字)