□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年1月14日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中国資源価格に上昇圧力、天然ゴムには新車生産・販売回復の追い風 =================================== <中国リスク軽減で上海ゴム底固い> JPX天然ゴム先物相場は、昨年12月に1㎏=225円水準でサポートされ、足元では240~250円水準まで切り返す展開になっている。昨年11月25日の直近高値257.50円は依然として大きく下回っており、「オミクロン」の感染拡大前の相場水準を回復するには至っていないが、それでも12月9日の225.40円を最後に安値更新は一服しており、1月13日には247.40円まで上値を切り上げ、12月2日以来の高値を更新している。 「オミクロン」の感染状況は国や地域によって大きく異なり、発生源である南アフリカでは既に新規感染者数がピークアウト後の急減傾向を見せている。各国のデータをみると、感染開始から1か月程度で感染者が急増し、その後は早期に収束に向かう傾向がある。世界全体としてみると依然として感染者数は増加傾向にあるため先行き不透明感が維持されるが、現段階では自動車生産のサプライチェーンに対する大きな影響は報告されておらず、タイヤ需要環境に対する影響は軽微とみられている。… … …(記事全文3,296文字)