□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年1月13日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== USDAが南米産の不作環境を追認、世界大豆在庫は前年比で減少見通しに転換 =================================== <南米産の穀物生産に厳しい評価> 米農務省(USDA)は1月13日に最新の需給報告(WASDE)を公表した。昨年12月以降のシカゴ穀物市場では南米の天候リスクがメインテーマとなっているだけに、USDAが南米生産高見通しをどのように修正するかが注目されていたが、全体としてはかなり厳しい報告内容になった。 トウモロコシは、ブラジル産が前月から300万トン下方修正の1億1,500万トン、アルゼンチン産が同50万トン下方修正の5,400万トンとなっている。また、大豆は、ブラジル産が同500万トン下方修正の1億3,900万トン、アルゼンチン産が同300万トン下方修正の4,650万トンとされている。トウモロコシは合計350万トン、大豆は同800万トンの下方修正であり、事前の市場予想と比較しても厳しい報告が行われている。… … …(記事全文4,096文字)