□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年12月23日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「オミクロン」の天然ゴム需給に対する波及経路、シカゴ穀物高騰と天然ゴム =================================== <「オミクロン」のリスク消化、中国素材市況は堅調> JPX天然ゴムRSS先物相場は225~240円水準で下値を固める展開になっている。11月25日に257.50円まで値上がりして5月28日以来の高値を更新した後は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の脅威に上値を抑えられ、12月9日には225.40円まで値下がりしていた。しかし、その後はリスク投資の地合改善もあって2週間にわたって下値切り下げは見送られ、若干ながら安値修正を打診する展開になっている。 クリスマス、年末に向けて多くの市場関係者ら休暇に入る時期とあって、積極的な売買が行われている訳ではない。このため、先安感の後退で売りポジション構築の動きにブレーキが掛かっても押し目買いを入れる動きは鈍く、十分な反発力を得られていない。しかし、「オミクロン」の脅威が浮上しても220円台中盤がボトムラインになることが確認されたことは、下値水準の切り上がりを強く印象付けさせる状況になっている。… … …(記事全文3,604文字)