□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年12月22日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== バイデン政権が排ガス規制強化、自動車生産正常化後の白金需要に追い風 =================================== <米国が排ガス規制強化を決める> バイデン米政権は12月20日、自動車と小型トラックの排ガス規制を強化されると発表した。気候変動対策の一環であり、新規制は2023年から3年間にわたって実施され、26年には1ガロン当たり約55マイル(1リットル当たり約23km)が求められることになる。 米国の排ガス規制に関しては、トランプ前政権時代に緩和が行われていた。オバマ政権が2013年に制定した規則では、25年までに平均燃費を毎年4.7%改善して、54.5マイルに引き上げるように要求されていたが、トランプ政権は毎年1.5%の改善で26年に40.4マイルを達成するように目標を引き下げていた。しかし、環境保護団体からは基準が緩すぎるとの批判が強く、自動車メーカーは現在の基準に対して二酸化炭素の22.6%の追加削減が求められることになる。… … …(記事全文3,284文字)