□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年12月3日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== OPECプラスが増産継続でも原油価格が堅調な理由 =================================== <OPEC+は1月も増産継続だが原油相場は反発> 石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月3日に開催された閣僚級会合において、2021年1月に日量40万バレルの追加増産を行う方針を確認した。OPEC加盟国が25.4万バレル、非OPECが14.6万バレルの増産対応を行うことになり、8月からの段階的な増産政策が踏襲されることになる。 今会合は、従来になく難しい政策判断を迫られる環境になっていた。1)米国など消費国が備蓄放出を決定しており、2)新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」が猛威を奮っており、3)原油価格水準が高値から20ドル幅の急落となる中、従来通りの段階的な増産対応でも、原油需給・価格を安定化させることが可能か、不確実性が高まっていたためだ。… … …(記事全文4,466文字)