□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年11月9日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 不安定化する天然ゴム相場、米国で大型インフラ投資期待も反応薄 =================================== <原油次第の展開に> JPX天然ゴム先物相場は、9月21日の1㎏=193.70円で底入れした後に10月21日の240.70円まで切り返したが、11月入りしてからは230円水準まで調整売りに上値を抑えられる展開になっている。相場テーマが分かりづらい環境が続いているが、11月2日以降の売り圧力に関しては、概ね原油相場と連動した展開になっている。ゴム相場は原油相場との連動性を回復したり断ち切ったりする展開を繰り返しているが、ここ1週間程度は明らかに原油相場に売買の手掛かりを求めた状態になっている。 このため、原油相場の調整売りが一巡すれば改めて下値を固めて上昇再開を探る一方、原油相場が更に調整売りに下押しされるのであれば、もう一段階の値下がりを想定する必要性があり、原油相場の基調判断に強く依存する展開が続き易い。… … …(記事全文3,615文字)