□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ相場は安値修正局面が続き易い、弱気解消を強気に転換できるかを打診 =================================== <内部要因環境からみたプラチナ相場> NYMEXプラチナ先物相場は9月20日の1オンス=892.60ドルで底入れし、10月22日高値は1,080.80ドルに達した。半導体不足による自動車生産混乱状態がピークを脱したとの評価から、自動車排ガス触媒用需要の回復期待が高まった結果である。しかし、足元では改めて調整圧力が強くなっており、1,020ドル水準まで軟化している。 プラチナ相場の内部要因環境をみると、2月16日には3万6,577枚の買い越しだったのが、9月14日には1,067枚の売り越しに転換した。その間に買いポジションは1万4,588枚減の3万3,649枚、売りポジションは2万3,056枚増の3万4,716枚となっている。特に、7月13日から9月14日までの2カ月で見ると、買いが4,655枚増、売りが2万1,083枚増となっており、プラチナ相場が1,000ドル割れから更に900ドルも一時割り込む過程において、投機筋が積極的に売り込む一方、値ごろ買いが若干入ったことが確認できる。… … …(記事全文3,140文字)