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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

原油連動で安値修正を進めるゴム相場、需給評価に改善みられず

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月12日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  原油連動で安値修正を進めるゴム相場、需給評価に改善みられず =================================== <原油主導の安値修正局面が続いている> JPX天然ゴムRSS先物相場は、9月21日の1㎏=193.70円をボトムに220円台まで切り返す展開になった。10月8日高値は233.10円に達しており、6月30日以来の高値を更新している。9月中旬にかけては需要不安の織り込みが上値を圧迫し、特に中国不動産大手・中国恒大集団に対する警戒感が中国リスクを高めたことが、ゴム相場に対しても急落対応を促していた。しかし、中国・上海ゴム市場が10月1~7日にかけて国慶節の連休に入るのと前後して、国際原油相場の高騰が加速すると、ゴム相場もつれ高する展開になっている。 天然ゴム相場と原油相場との関係性については、従来と現在とでは大きく異なっている。従来だと、原油高は合成ゴムの原料であるナフサ高につながることに加えて、インフレ懸念を高めることで、天然ゴム相場の押し上げ要因と評価されていた。しかし、近年は必ずしも原油相場の動向は重視されておらず、目立った相関関係を認めることが難しくなっている。それは、合成ゴムと天然ゴムの需要代替性の乏しさが周知され、必ずしも合成ゴムの値上がり圧力が、天然ゴム需要を押し上げることはないとのコンセンサスが形成された影響が大きいだろう。インフレ懸念に関してはゴム相場においても重大な関心事だが、ゴム相場においては主要なテーマとは言い難い状況が続いていた。
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