□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年8月17日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEAとOPECで割れた原油需要見通し、OPECは需要見通しを引き下げた方が良かった? =================================== <「デルタ株」の直撃を受ける原油相場> NYMEX原油先物相場は1バレル=75ドル水準に抵抗を受け、7月下旬以降は70ドル割れの価格水準での取引時間が増えている。7月6日の76.98ドルをピークに6週間にわたって高値更新が見送られており、マーケットの目線も「高値更新の有無」から「60ドル台中盤でのサポートの有無」にシフトしている。 原油相場は新型コロナウイルスの感染被害の波が発生する度に上値を抑えられる展開を繰り返しているが、現状に対する危機感の強さが窺える。今年の石油需要拡大を牽引する米国に関しては、医療体制のひっ迫感が深刻化していないこともあり、ワクチン接種率の向上とマスク着用によって、経済を回しつつ感染被害の収束を促す政策が採用されている。… … …(記事全文3,666文字)