□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年8月13日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== USDAは大豆イールド見通しを引き下げ、需給ひっ迫で下値は固い =================================== <USDAは大豆イールド見通し引き下げ> CBOT大豆先物相場は、1Bu=1,300セント台をコアに三角保合を形成している。1,200セント台中盤ではサポートされる一方、1,400セント台から更に上値切り上げを打診することは見送られている。価格水準としては5月12日の1,667.50セントでピークアウトしたとは言え、依然として高値水準を維持している。ただその一方で改めて上値切り上げを打診するような展開もみられず、現在の価格水準が高過ぎもせず、安過ぎもしない妥当な価格水準とのコンセンサス形成が進んでいることが窺える。 こうした中、8月12日に米農務省(USDA)から最新の需給報告(WASDE)が公表されたが、これも大豆相場の高止まりを支持する内容になった。米国産期末在庫見通しは、2019/20年度の5.25億Buが20/21年度には1.60億Buまで急減していたが、21/22年度は1.55億Buと、前年度比でほぼ同レベルの需給ひっ迫状態が想定されている。… … …(記事全文4,018文字)