□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年6月28日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== OPECプラス会合控えるも高値更新が続く原油相場、逆サヤ拡大も加速中 =================================== <需要拡大による原油高が続く> 7月1日に石油輸出国機構(OPEC)プラス会合を控えているが、原油相場は週開け6月28日のアジア時間も上昇地合を維持し、改めて2018年10月以来の高値を更新している。その18年10月の高値は76.90ドルだが、同水準を突破すると14年後半の原油相場急落後の最高値を更新することになる。 何か大きな材料が浮上しているというよりも、経済活動の正常化に対する信頼感の強さが原油高に直結しているとみて良いだろう。6月23日には、ニューヨーク州のクモオ知事が、新型コロナウイルス対策で出した「非常事態宣言」を解除すると発表している。昨年3月7日に出されてから実に15カ月半にわたって宣言が維持されていたが、6月24日に終了した。成人のワクチン接種率が70%を超え、陽性率も一時期の50%水準から0.3%まで低下しており、クモオ知事は「全てはニューヨーカー、努力のたまものだ」と事実上の勝利宣言を行っている。… … …(記事全文4,357文字)
