□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年6月25日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リスクはインフレか雇用か当局者の見解割れる、気迷いムードを強める金相場の見方 =================================== <金相場は下げ一服も1,800ドル前に足踏み> COMEX金先物相場は6月上旬の1オンス=1,900ドル水準に対して6月18日の1,761.20ドルまで急落したが、その後は1,700ドル台後半に新たなボックスを形成しつつある。一気に値崩れを進めることは回避されたが、逆に安値修正を進める動きは限定されており、明確な方向性を打ち出せているとは言いがたい。早期に100日移動平均線(1,792.80ドル)、そして1,800ドルの節目を回復できるのかが注目されていたが、足踏み状態が続いている。 米金融政策環境が注目を集めているが、今後の見通しを描くことが難しいため、積極的な売買が見送られている。6月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の売り圧力に関しては過熱状態との評価が強いが、逆に改めて上昇トレンドを形成するだけのテーマを設定できておらず、強弱評価が割れている。… … …(記事全文4,949文字)
