□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年6月23日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 作況報告悪化を織り込まないシカゴ穀物の論理、急伸の火種はくすぶり続ける =================================== <作柄悪化も穀物相場は不安定化> 米農務省(USDA)が発表している米国産穀物の作柄悪化が続いている。トウモロコシは今季最初の報告となった5月30日時点で「良(good)」以上の比率が76%となっていたが、その後は72%、68%と低下し、直近の6月20日時点では50%に留まっている。大豆も6月6日時点の67%から62%、60%と低下し続けている。更に深刻なのは春小麦であり、5月23日時点の45%が、その後は43%、38%、37%と低下し、6月20日時点では僅か27%に留まっている。即ち、今季の米国産農産物に対しては、5月下旬から6月下旬にかけて、一貫して作柄悪化圧力が発生した状態が続いている。 現在の生産ステージを確認しておくと、トウモロコシは5月下旬に作付け、6月中旬に発芽が終り、現在は受粉期に向けての生育期を迎えている。大豆も作付けと発芽が6月中旬にほぼ終了し、一部で開花が始まった状態にある。春小麦も6月中旬に発芽が終り、6月20日時点で出穂が27%進んだ状態にある。「作付け→発芽」の天候相場第一幕が終わり、これから天候相場のクライマックスとも言える受粉期を迎える直前の段階にある。… … …(記事全文3,719文字)