□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年6月4日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 上海ゴム相場に振り回されるゴム相場、逆サヤ形成もチャート環境に依存する =================================== <上海ゴム相場に振り回される展開> JPX天然ゴムRSS先物相場は4月14日の1㎏=222.50円で底入れしたが、5月7日の262.00円、同28日の261.00円でダブルトップを形成し、6月2日の232.20円まで急落した。しかし、足元では240円台前半まで切り返しており、結果的に明確な方向性を打ち出せているとは言いがたい状況にある。1~2週間単位で短期トレンドを形成するも、その流れが突然に逆転する展開が繰り返されており、ボラタイルながらも方向性の把握が難しい状況になっている。 こうした値動きに関しては、投機色の強い上海ゴム相場の値動きと連動したものになっている。上海ゴム相場は4月13日の1トン=1万3,330元をボトムに5月10日の1万4,720元まで急激な切り返しを見せたが、それが同20日には1万2,920元まで急落し、その後は1万3,000元台で乱高下が繰り返されている。… … …(記事全文3,932文字)