□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年6月2日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== OPECプラス会合は政策調整を見送り、イラン情勢の変化にフリーハンドを確保 =================================== <OPECプラスは政策調整を見送り> 石油輸出国機構(OPEC)プラスは6月1日に閣僚級会合を開催したが、前回4月27日の合意内容を再確認するのに留め、特段の政策調整は行わないことを決定した。前回会合では、OPECプラスの協調減産規模を5月と6月にともに日量35万バレル、7月に44.1万バレル縮小することを合意していたが、6月と7月に関してはこの合意に沿った対応を行うことになる。 協調減産の規模は5月の655.0万バレルが、6月には620.0万バレル、7月には575.9万バレルまで縮小することになる。依然として大規模な協調減産政策が展開される状況に変化は生じないが、政策正常化の流れは維持されることになる。… … …(記事全文3,654文字)