□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月21日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中国政府の政策介入を警戒する上海ゴム、年初来高値を維持する産地ゴム相場 =================================== <中国がコモディティ価格高騰に対するけん制強化> 大連や上海など中国におけるコモディティ価格が不安定化している。中国政府がコモディティ価格の高騰傾向に対して強いけん制を行っているため、需給要因では解説できない値動きになっているためだ。すなわち、中国の政策介入のリスクをどの程度まで織り込むべきなのかが議論されており、明確な判断指標が見当たらないだけに、投機色の強さが目立つ状況になっている。 中国政府が特に警戒しているのは鉄鉱石、そしてその製品である鉄鋼価格の高騰だ。特に大連鉄鉱石相場は5月入りしてから急騰したことで、中国経済に対する影響が強く警戒されている模様だ。大連鉄鉱石相場は、月初から5月12日までに最大で21.1%の急騰地合を形成しており、足元ではそれを月初の価格水準まで押し下げる力が働いている。… … …(記事全文3,926文字)