□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月19日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== イラン産原油の市場復帰は消化可能か / イランと中国とが共有する戦略的利益 =================================== <イラン大統領選まで残り1か月のタイミング> 原油市場において、イランを取り巻く環境が改めて注目されつつある。イランはロウハニ大統領の任期満了に伴う大統領選挙を6月18日に控えており、そこでの結果によって国際社会との関係性を再定義することになる。 5月15日が立候補登録の受付最終日だったが、優勢とされる反米保守強硬派からは前回選挙で敗れたライシ司法府代表、ラリジャニ前国会議長、穏健派からはジャハンギリ第一副首相らが立候補を届けている。シャンギリ氏は、国際協調を志向していた現政権の路線継承を訴えており、核合意再建に意欲を示している。一方、保守強硬派はライシ氏への一本化に向けて調整を進めているが、ラリジャニ氏も大統領選には意欲を示しており、5月27日までに護憲評議会の資格審査が行われ、最終候補者が絞られる予定になっている。そして28日から選挙戦がスタートすることになる。… … …(記事全文3,673文字)