□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月17日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ需給は今年Q1も供給不足、市場環境の正常化が進む =================================== <4四半期連続の供給不足> ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は5月17日に発表した「Platinum Quarterly」において、2021年1~3月期のプラチナ需給が1.9万オンスの供給不足になったとの見方を示した。需給均衡に近い状態だが、これで昨年4~6月期から4四半期連続で供給不足になっている。 総需要は196.9万オンスとされ、昨年10~12月期の196.1万オンスを若干上回る規模に留まっている。項目別だと、自動車触媒が前期比2.0万オンス減の68.9万オンス、宝飾が5.2万オンス減の47.8万オンス、工業が7.3万オンス増の66.2万オンス、投資が0.7万オンス増の14.0万オンスとなっている。自動車触媒と宝飾需要にブレーキが掛かったが、工業需要が着実な拡大傾向を維持したことで、総需要の規模をほぼ横ばいに保った格好になる。… … …(記事全文3,595文字)