□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月11日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パイプラインに対するサイバー攻撃、石油製品供給が止まったリスクを振り返る =================================== <パイプライン会社に対するサイバー攻撃を受けて> 米石油パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインは5月7日、サイバー攻撃を受けて全てのパイプラインの稼働停止を発表した。8日のプレスリリースによると、データ流出などの引き換えに金銭を要求する「ランサムウェア」が関係した可能性が指摘されている。「ランサムウェア」は、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語であり、システム内に侵入してデータを暗号化し、その制限解除を行うため、または非公開情報の開示を行わないための身代金を要求するものである。 米連邦捜査局(FBI)は10日、ロシアなどのハッカー集団「DarkSide(ダークサイド)ダ」が犯行に関与したと発表し、バイデン大統領は6月にも予定されている米ロ首脳会談でこの問題を取り上げる方針を示した。ロシア政府は関わっていないとの認識を示すも、攻撃者はロシア在住だとして、プーチン大統領に対処を求めるとしている。… … …(記事全文3,084文字)