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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

米実質金利低下で金価格に上昇期待、インフレリスクを評価できる地合に

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月10日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  米実質金利低下で金価格に上昇期待、インフレリスクを評価できる地合に =================================== <100日移動平均線を突破> 金相場がインフレリスクを織り込み始めている。インフレ期待の高まりに関しては5月に入ってから突然に始まったものではないが、米長期金利の伸び悩みが鮮明になったことで、「金利上昇警戒の売り」よりも「インフレ警戒の買い」が優勢になり始めている。COMEX金先物相場は1オンス=1,800ドルの節目を上抜き、5月7日高値は1,844.60ドルに達している。100日移動平均線(1,797.40ドル)を約4カ月ぶりに上抜き、長期トレンドとして注目される200日移動平均線(1,856.10ドル)に迫る展開になっている。このまま200日移動平均線も完全にブレイクすると、中長期トレンドの転換が実現する可能性も浮上する。 金相場は3月に1,680ドル水準でダブルボトムを形成し、4月21日の1,798.40ドルまで値上がりしていたが、この値動きに関しては自立反発との評価が基本だった。債券市場では、実体経済の過熱化やインフレリスクの高まりを背景に米長期金利が年初から急伸傾向を続けていたが、実際の金融緩和策縮小の動きがみられない中での金利急伸に対しては過熱感が強く、米長期金利は1.7~1.8%水準でピークアウトし、1.5%台まで低下していた。ただ、これはあくまでも過熱感解消の動きであって、金利の先安感が強くなっていた訳ではなかった。実際に、4月15日の1.528%で底入れしてから4月29日には1.690%まで切り返しており、債券市場の持ち高調整が一巡すると、米金利低下圧力を受けての金相場の安値修正の動きは息切れ感を起こし、1,800ドルの節目水準に抵抗を受けていた。
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