□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月7日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 出遅れ感解消が始まった天然ゴム、サヤ環境の激変にも注目したい =================================== <他コモディティに対する出遅れ感解消> コモディティ相場が全面高の展開になる中でも年初来安値圏に留まっていた天然ゴム相場だが、大型連休を挟んで急速に地合を引き締めている。 JPX天然ゴムRSS先物相場は、4月14日の1㎏=222.50円で底入れしたものの、4月下旬は230円台をコアに明確な方向性を打ち出せない展開が続いていた。素材市況全体が景気回復による需要拡大見通しを織り込む中でも、2月25日に付けた年初来高値293.60円を大きく下回る展開が続いていた。このため、ゴム市場に何か特有の表面化していないネガティブ材料が浮上しているリスクも警戒されていたが、5月6日の取引で250円の節目を突破し、翌7日には260円台も回復する急伸地合が形成され、3月24日以来の高値を更新している。結果的に、4月はファンダメンタルズと乖離した割安な価格水準に放置された状態にあったことが確認されている。… … …(記事全文3,495文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)