□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月5日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== インフラ投資計画が発表されるも、政府債務問題のテーマ化は見送り =================================== <3月米雇用統計は良好も、正常化はまだ遠い> 米労働省が4月5日に発表した3月雇用統計は、米雇用環境の復調傾向が明確に確認できる結果になった。非農業部門就業者数は前月比91.6万人増となり、市場予測64.7万人増を大きく上回っている。また、失業率は市場予測と一致したが、前月の6.2%から6.0%まで低下している。 非農業部門就業者数に関してはこれで3か月連続の増加になる。1月の23.3万人増、2月の46.8万人増から3月は91.6万人増まで伸びが加速している。レジャー・娯楽が2月の38.4万人増に続いて28.0万人増となっており、新型コロナウイルスのパンデミックが収束に向かっていることが、経済活動を活発化させ、そうした分野で雇用を創出していることが明確に確認できる。小売も22.5万人増となり、2月の28.0万人増に続いて堅調である。製造業も5.3万人増となっており、安定的に雇用を創出している。2月は悪天候の影響で5.6万人減となった建設業も11.0万人増と回復を見せている。… … …(記事全文3,691文字)