□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月1日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 作付意向面積を受けてシカゴ穀物相場が急伸、サプライズの背景と影響を考える =================================== <作付意向面積を受けてシカゴ穀物はストップ高に> 米農務省(USDA)は3月31日に作付意向面積と四半期在庫(3月1日)の二つの重要統計を発表した。同日のCBOTトウモロコシ先物相場は1Bu当たりで前日比25.00セント高の564.25セント、大豆は同70.00セント高の1,436.75セントとなり、ストップ高貼り付きで引けている。USDAが示した作付意向面積の数値が市場予測を大幅に下回ったことで、2021/22年度の需給ひっ迫リスクが強く警戒された結果である。 シカゴ穀物相場は、2020/21年度需給のひっ迫見通しから価格水準を大きく押し上げている。2月以降は高値ボックス傾向が強くなっていたとは言え、トウモロコシは2013年6月以来、大豆は14年6月以来の高値圏での取引になっていた。在庫ひっ迫見通しを受けて、当面の需要を抑制すると同時に、21/22年度の増産を促す力が働いていた結果である。… … …(記事全文4,558文字)