□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月26日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴムは減産期入りも、上海市場の投機マネーの動きに一喜一憂 =================================== <上海ゴム主導で1か月半ぶり安値> JPX天然ゴムRSS先物相場は、3月上旬に1㎏=270円台の高値圏で保ち合う展開になったのに対して、3月25日の取引では250円の節目を下抜き、2月15日以来の安値を更新している。2月25日の293.60円をピークに大きく値下がりしているが、投機色の強さが否めない値動きになっている。2月や3月上旬と比較してゴム需給環境に劇的な変化が生じている訳ではなく、上海ゴム市場の投機マネーの動向に強い影響を受けた値下がり圧力と言える。 JPXゴム市場では上海ゴム相場の値動きが注目されているが、その上海ゴム先物相場は1トン=1万5,000元台前半をコアとしたボックス相場が2週間にわたって続き、明確な方向性を打ち出せていなかった。しかし、3月19日の取引でこの1万5,000元の節目を割り込んだ後は投げ売りが膨らんでおり、足元では早くも1万4,000元の次の節目を巡る攻防になっている。… … …(記事全文3,645文字)