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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

中銀の信認喪失で通貨危機に向かうトルコ、2018年の経験で考える金需要への影響

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月23日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  中銀の信認喪失で通貨危機に向かうトルコ、2018年の経験で考える金需要への影響 =================================== <通貨危機に突き進むトルコ> トルコのエルドアン大統領が、昨年11月7日に任命したばかりのアーバル中央銀行総裁を解任していたことが3月20日付の官報で明らかになった。アーバル総裁はトルコが苦しむインフレと通貨安に歯止めを掛けるために積極的な引き締め政策を展開していたが、利上げに対して批判的なエルドアン大統領の我慢の限界に達した模様だ。トルコでは中央銀行の独立性を巡る懸念が海外投資家にとって大きなリスクとして認識されているが、そのリスクが解消されていないことが再確認されている。 もともと、昨年前半のパンデミックに伴うリスクオフ環境でトルコ通貨リラは大きく売り込まれていた。これは新興国通貨全体に共通する動きであり、「トルコのリスク」とうよりも「新興国のリスク」を投資家が取れなくなった結果であり、特に大きな問題になるものではなかった。しかし、他新興国通貨が4~5月に底入れを確認した後もリラに関しては急落地合が続き、昨年年初の1リラ=18.26円に対して11月6日には12.03円まで下落していた。トルコ中央銀行が通貨安とインフレに十分な対応を見せないのみならず、そもそも問題を解決する能力と意思の双方を欠いているのではないかとの懸念が、リラの独歩安とも言える状況を作り出していた。
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