□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年3月22日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 欧州パンデミックによる原油安は買い場、IEAはスーパーサイクル論を否定するも =================================== <欧州パンデミック第3波は乗り越え可能か> NYMEX原油先物相場は、3月8日の1バレル=67.98ドルをピークに、18日の取引で一時58.28ドルまで急落した。その後は60ドル台を回復する展開になっているが、足元では調整圧力が目立つ状況になっている。3月4日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で、4月の産油水準を3月と原則同水準に保つことが合意される前の値位置に回帰している。 直接的な要因としては、欧州で新型コロナウイルスのパンデミックが再発しつつある影響が指摘されている。フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、東欧のポーランドなどでも新規感染者数が急増しており、原油需要環境への影響が警戒されている。… … …(記事全文4,245文字)