□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年5月26日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シェールオイル産業が鍵を握る原油需給リバランス、「自転車操業」の行方 =================================== <需要回復と減産で、需給は均衡化に向かう> NYMEX原油先物相場は1バレル=30ドル台を回復し、中心限月ベースでは3月13日以来の高値を更新している。需要と供給の双方から需給リバランスが着実に進展しているとの見方が強く、安値修正の動きが支持されている。 4月は新型コロナウイルスによる需要ショックがピークに達する一方、石油輸出国機構(OPEC)プラスの協調減産体制が崩壊したことで増産圧力が強まり、極端な需給緩和圧力に晒されていた。世界各地で在庫積み増しの動きが報告されており、5月限が一時マイナス40.32ドルを記録したのがシンボリックだった。一方、5月は新型コロナウイルスの終息傾向によって需要が回復する一方、OPECプラスの協調減産が再開されたことで、在庫積み増し圧力は想定以上のペースで弱まり、少なくとも需給均衡化は見通せる状態になりつつある。… … …(記事全文4,119文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)