□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年5月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 株高で金相場は下落するは本当か? / 原油価格が上昇すると金相場はどうなる? =================================== <株高局面で金は値下がりするのか?> 新型コロナウイルスの感染被害が終息方向に向かう中、経済活動の正常化圧力が投資家のリスク選好性を強めている。まだ感染被害が完全に終息した訳ではないが、新規感染者数は着実に減少しており、それと連動して各国で行動規制の緩和が進んでいる。6月に向けて、通常の経済活動に復帰できる国・地域も増えるとみられ、投資家はリスクを取れる状態と評価している。 例えばダウ工業平均株価は、2月12日に過去最高値となる2万9,568.57ドルを記録していたが、3月23日の1万8,213.65ドルまで急落した。しかし、5月26日の取引では2万5,000ドル台を回復する場面もみられ、最大で61.3%の戻り率を記録し、フィボナッチ・リトレースメントの61.8%戻しをほぼ達成した格好になっている。景気減速の長期化懸念、米中対立の先行き不透明感といったネガティブ材料もみられるが、それ以上に経済活動が正常化に向かっていること、新型コロナウイルスワクチン開発の動きが加速していることが好感されており、株価は着実に安値修正を進めている。… … …(記事全文3,612文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)