□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年5月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== タイヤ販売は4月が最悪期か、米中リスクを消化できれば天然ゴムは堅調 =================================== <約2カ月ぶりの高値更新後に反落> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、5月21日の取引で1㎏=157.60円まで値上りし、3月19日以来となる約2カ月ぶりの高値を更新した。4月2日の138.30円をボトムとした緩やかな上昇地合が維持されている。新型コロナウイルスの世界全体の感染者は510万人、死者は33万人を超えているが、主要国では新規感染者数が減少に転じており、経済活動の正常化を打診できる状況になっていることが、高く評価されている。 シンボリックだったのは、5月20日に全米50州が外出・移動制限を一部緩和し、全ての州で経済正常化プロセスが始まったことだ。まだ新規感染者数が増加している地域もあるが、共和党の支持基盤である州を中心に、感染第2波に備えつつも、経済活動が再開されており、当然に新車販売や生産環境にもポジティブな影響が生じるとの期待感が強くなっている。原油や非鉄金属相場なども戻り高値を更新する動きを見せており、ゴム相場も安値修正プロセスが継続中であることが確認されている。… … …(記事全文3,815文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)