□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年5月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 1~3月期のプラチナ需給、需要ショック大きいが供給トラブルも同時発生 =================================== <需要低迷も、サプライズ的な落ち込みは回避> ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は5月18日、最新の「Platinum Quarterly」を発表した。2020年1~3月期の需給報告が行われているが、プラチナ需給に関しては12.4万オンスの供給過剰と、需給は緩んだものの新型コロナウイルスによるサプライズ的な需給変動は確認できなかった。 総需要に関しては164.9万オンスとなり、前期の174.2万オンスから9.4万オンス減少している。前年同期の264.9万オンスからは100.0万オンスの大規模な減少になるが、昨年1~3月期は過去最大規模のプラチナ上場投資信託(ETF)が購入されたタイミングであり、投資需要以外に関しては、悪化はしているもののネガティブ・サプライズとまで言えるのかは、判断が割れる数値に留まっている。WPICの統計がある2014年7~9月期以来では最低の数値になるが、壊滅的な被害を受けた原油需要などと比較すると、相対的な需要インパクトは限定されている。… … …(記事全文4,276文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)