□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年4月22日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 産業廃棄物に近づいた原油、史上初のマイナス価格の論理 =================================== <原油が産業廃棄物化してしまう> 4月20日のNYMEX原油先物市場では、5月限が1バレル=マイナス40.32ドルを付けた。原油価格のマイナス化という現象は、前週の段階から可能性として指摘されていたが、実際にマイナス価格が実現したことは、原油市場のみならず金融市場全体に大きな衝撃をもたらした。 通常、原油に限らずコモディティ価格はプラスであり、マイナスとなることはあり得ない。マイナス価格とはどのような現象と言えば、売り手が買い手に対してお金を支払うことで、原油を引き取ってもらう状況を意味する。原油価格とは、換言すると原油とドルとの交換レートのことであり、1バレル=20ドルであれば、売り手が1バレルの原油、買い手が20ドルのお金をそれぞれ交換する取引になる。一方、マイナス40.32ドルは、売り手が原油1バレルに対して更に40.32ドルを提供することで、買い手に引き取ってもらう取引になる。通常であれば、敢えてこのような取引を行う必要性は存在しないため、原油市場でマイナス価格が実現したのは歴史上初めての事例になる。… … …(記事全文3,947文字)
