□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年2月17日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 原油相場は昨年に続いて50ドル水準でサポート、安値限界ラインに変化なしか =================================== <需要見通し下方修正が相次ぐも> NYMEX原油先物相場は2月4日の1バレル=49.61ドルで当面のボトムを確認し、52ドル水準まで切り返す展開になっている。1)中東の地政学リスクに一服感、2)新型コロナウイルスの感染被害拡大に伴う投資環境の不確実性、3)中国を筆頭とした世界経済の先行き不透明感を背景に急落地合が続いていたが、50ドルの節目水準で一応は下げ止まった格好になっている。まだ新型コロナウイルスのリスク評価に関しては不透明感が付きまとい、先行きは予断を許さない状況が続くが、一応は昨年に続いて今年も50ドルの節目水準が支持線として機能した格好になる。原油相場の安値限界ラインとして、50ドルの節目水準を想定している向きが依然として多いことが窺える。 新型コロナウイルスが世界石油需要見通しにどの程度のインパクトを与えるのかは、現在進行中のイベントとなるため、予想が難しい。ただ、先週は主要機関が相次いで2020年の石油需要見通し引き下げに踏み切っている。2月11日には米エネルギー情報局(EIA)が日量31万バレル下方修正し、前年比103万バレル増とした。12日には石油輸出国機構(OPEC)が23万バレル下方修正し、前年比99万バレル増としている。また、13日には国際エネルギー機関(IEA)が36.5万バレル下方修正し、前年比82.5万バレル増としている。修正幅は23万~36.5万バレルと幅があるが、最も楽観的と言えるOPECでさえも、通年で日量20万バレル強の需要が喪失されるとの評価を下している。… … …(記事全文4,160文字)
