□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年2月14日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 新型コロナの新規感染者数で読み解く天然ゴム相場 =================================== <新型コロナの新規感染者はピークか?増加再開か?> 東京商品取引所の天然ゴム先物相場は、1月17日の1㎏=208.70円をピークに2月4日の165.60円まで43.10円(20.7%)の急落地合を形成したが、足元では180円台前半までの切り返しを見せている。COMEX銅先物相場は2月3日、NYMEX原油先物相場は2月4日に短期底入れを確認しており、2月入りした直後に産業用素材市況に対する売り圧力は一服状態を迎えたことが確認できる。 マーケットの関心は、引き続き新型コロナウイルスの感染被害状況、そしてそれが実体経済に対してどのような影響を及ぼすかになっている。実体経済への影響に関しては流動的であるが、感染被害に関しては各種統計が存在しており、概ねどのようなトレンドにあるのかを把握することができる。1日当たりの新規感染者数のカウントだと、春節(旧正月)の連休入りした直後の1月25日に1,000人を超え、2月入りと前後して2,000人も声、2月4日に約4,000人の増加となったのが当面のピークになっている。… … …(記事全文3,877文字)