□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年2月7日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 株価連動で底入れした天然ゴム相場、株式市場ほどには楽観視できないが =================================== <リスクオフの修正からリスクオンへ> 新型コロナウイルスを背景としたリスクオフ圧力が、徐々に収束し始めている。依然として感染者、死者の急増傾向が続いているが、春節(旧正月)の連休明け後の中国金融市場のリスクオフ圧力が弱気派の想定していた程には強まらなかったことで、リスクオフ状態を前提としたポジションの巻き戻しが一斉に進んでいる模様だ。 上海株式相場は春節が始まる前日である1月23日の2,976.528ポイントに対して、春節明け後の最初の取引である2月3日に一時2,716.698ポイントまで最大で8.7%の急落地合を形成し、終値時点でも7.7%安となっていた。しかし、その後は4日が1.3%高、5日が1.3%高、6日が1.7%高となっている。もっとも新型コロナウイルスの影響を受ける中国株が春節明け後の値崩れを回避している以上、中国以外の株式、更にはコモディティ相場が中国株の動向を無視して急落を続けるのは現実的ではなく、リスク資産全体に安値修正圧力が発生している。… … …(記事全文3,989文字)