□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年2月5日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「往って来い」となったコーヒー相場、急騰相場が急反落に転じた理由 =================================== <裏作からその先の表作へテーマがシフト> ICEコーヒー先物相場は、昨年12月17日の1ポンド=142.45セントをピークに急落地合に転じ、2月4日には一時97.60セントまで値下りする展開になっている。年初の129.55セントからみても30セント幅の急落地合になっており、昨年10月30日以来の安値を更新している。 コーヒー相場に関しては、昨年10月中旬から12月中旬にかけての約2ヵ月にわたって、急伸地合が形成されていた。主産国であるブラジルが裏作(=減産年)を迎えることで、国際需給が引き締まるとの観測を価格に反映させていた。例えば、米農務省(USDA)が昨年12月に公表した「Coffee: World Markets and Trade」によると、2019/20年度のブラジル産コーヒーの生産高は5,800万袋と、前年度の6,480万袋から10.5%の減産が見込まれていた。… … …(記事全文3,717文字)