□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年2月4日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 貴金属性を失い工業用金属になったプラチナ、金相場とは逆相関関係に =================================== <今年二回目のリスクオフでの売り> NYMEXプラチナ先物相場は、1月16日の1オンス=1,046.70ドルをピークに、2月3日には一時954.30ドルまで下落し、1月9日以来の安値を更新する展開になっている。新型コロナウイルスの感染被害が拡大する中、高値を維持することができず、1,000ドルの節目割れから値を崩している。 当初は金相場の堅調地合に下値を支えられていたが、リスクオフ圧力が勢いを増すと高値を維持できず、工業用金属目線での売り圧力が目立つ展開になっている。昨年以降のプラチナ相場は、主に金相場に対する割安感や出遅れ感を背景に値位置を切り上げてきた。しかし、リスクオフ環境にあっては、必ずしも金相場と連動して上昇するのではなく、金相場に逆行して値下りするパターンもあることが再確認できる。… … …(記事全文3,810文字)
