□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月20日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 過去最高値更新が続くパラジウム相場、異常な値上がりのロジック =================================== <急騰地合が続くパラジウム> パラジウム相場の高騰が続いている。NYMEXパラジウム先物相場は昨年末の1オンス=1,909.30ドルに対して、1月17日に付けた高値は2,298.80ドルに達している。最大上昇幅は389.50ドル、上昇率は20.4%に達している。1月7日に初の2,000ドル台乗せを達成したが、その2営業日の9日には2,100ドル台、更に5営業日後の16日には2,200ドル台とハイペースな上昇地合が続いている。 1月17日時点で昨年末からの貴金属相場の変動率を比較すると、金が2.4%高、銀が0.8%高、プラチナが4.8%高となっているが、パラジウムの16.5%高は際立った値動きと言える。年初からの12営業日中、パラジウム相場が前日比マイナスとなったのは1月9日の1.00ドル安のみであり、残りの11営業日は前日比プラスになっている。また、12営業日中の10営業日が過去最高値を更新しており、短い時間帯で価格水準が一変している事が明確に確認できる。… … …(記事全文3,758文字)