□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月17日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 昨年高値に迫る天然ゴム相場、年明け後は産地相場の底固さが目立つ =================================== <2019年の高値突破を窺う展開> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=199.70円で2020年の大発会を迎えたが、その後は中東の地政学リスクによってマーケット全体のボラティリティが高まる中でも動意を欠き、200円の節目水準での小動きに終始した。原油高の支援を受けてやや底固さが目立ったが、その原油相場急落後に大きく値崩れを起こしている訳ではなく、方向性の乏しい展開が続いた。 しかし、1月14日の取引で突然に前日比6.40円高の207.80円となり、昨年12月13日の高値204.70円を上抜き、昨年10月以降の上昇トレンドが維持されていることを確認している。17日の取引では208.70円まで上値を切り上げ、昨年の年間高値209.50円(3月4日)突破を意識した展開になっている。… … …(記事全文3,784文字)