□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月16日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米中の「第一段階の合意」署名でも上がらなかった米国産農産物相場 =================================== <米中合意署名も、中国の実際の買い付け動向に不透明感> 米中両国は1月15日、米中通商協議の「第一段階の合意」に正式署名を行い、貿易戦争は大きな転換期を迎えた。これまで両国は制裁・報復措置を繰り返して緊張感を高めてきていたが、初めて「合意」が形成できたことは高く評価できる。 米通商代表部(USTR)によると、7項目で合意している。項目としては、1)知的財産権の保護、2)技術移転の強要中止、3)農産物・米国産食品の取引き拡大、4)米金融サービス会社の中国参入、5)競争的通貨切り下げの停止、6)中国による米国のモノ・サービスの輸入拡大、7)紛争解決条項の設定になる。… … …(記事全文4,657文字)