□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月10日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 地政学リスクのテーマ化を放棄した天然ゴム、産地相場のじり高傾向に要注意 =================================== <地政学リスクよりも原油重視> 中東における米国とイランとの対立を巡って年初からコモディティを含むマーケットは極端な高ボラティリティ環境に陥った。米国とイランとの対立は2国間の問題に留まらない可能性があり、中東の地政学環境を一変させ、世界経済や投資環境に対して大きな不確実性をもたらす可能性があるイベントと評価されたためだ。 しかし、自動車タイヤなどの使用される天然ゴムに関しては、特に目立った値動きを見せることはなかった。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、昨年末の1㎏=200.10円に対して、大発会となる1月6日の取引で203.50円まで値上がりした。しかしその後は、高値更新は見送られる一方、200円割れから値崩れを起こすこともなく、全般的に決定打を欠く相場展開になっている。… … …(記事全文4,130文字)