□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月8日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ相場は地政学リスクにどう対処すべきなのかを考える =================================== <地政学リスク主導の展開が続く> 1月3日以降は中東の地政学リスクがマーケット全体のメインテーマになっている。米国とイランの対立が先鋭化する中、中東情勢の先行き不透明感が、世界経済や投資環境に対する不確実性を高めているためだ。特に中東の地政学リスクは原油価格の押し上げ圧力にも直結するため、全体的な傾向としてリスク資産売り・安全資産買いの動きが観測されている。 原油相場に関しては、地政学リスクの高まりが需要不安よりも供給不安に強く作用していることで、買い優勢の展開になっている。しかし、銅やアルミニウムなどの非鉄金属相場に関しては、急落こそしていないが、年初から調整圧力が目立つ状況になっている。米中通商環境に改善期待が強くなっているとは言え、世界経済は依然として脆弱であり、中東の地政学リスクを無難に消化できるのか、マーケットでは気迷いムードが目立つ。… … …(記事全文3,922文字)