□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月06日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2019年の原油相場を売り返る ~安定化が進んだ原油需給と価格~ =================================== <安定性が目立った2019年の原油相場> 2019年の原油相場は、年初の1バレル=45.80ドルに対して、12月24日終値時点では61.11ドルまで値上がりする展開になった。昨年は10~12月期に70ドル台中盤から40ドル台前半まで急落する展開になっていたが、19年は年間を通じて急伸も急落もない安定的な値動きとなる場面が目立った。 供給過剰化に対する警戒感は広がりを見せることなく、年間を通じて50ドルの節目水準でサポートされた。ただ、あくまでも石油輸出国機構(OPEC)プラスの政策調整によって供給過剰化を阻止ししている状況に過ぎず、60~65ドルのレンジでは上値の重さが目立った。… … …(記事全文3,443文字)