□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月20日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 強気ファンドと弱気ファンドの売買が交錯中、ゴム相場の内部要因評価は割れる =================================== <年初来高値更新は困難に> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、10月3日の1㎏=154.30円をボトムに12月13日の204.70円まで急伸したが、その後は1週間にわたって高値更新が見送られており、190円台中盤まで値位置を切り下げている。米中通商合意への期待感を背景に10月以降はほぼ一本調子で値位置を切り上げてきたが、12月13日に米中両国が「第一段階」の通商合意を発表した後は、高値更新が見送られている。 米中通商合意を背景に、6月7日高値207.90円、3月4日高値209.50円と、今年上期に形成されたダブルトップをブレイクする動きの有無が問われていたが、年初来高値更新まで残り4.80円に迫りながらも、高値更新には至らなかった。まだ年内に高値を更新する可能性は残されているが、年末までは残り6営業日であり、高値更新の可能性は後退している。… … …(記事全文3,556文字)